手数料はいくらが妥当?ファクタリングコストを半額に抑えるプロの交渉術

「急な資金需要でファクタリングを検討しているが、手数料が高そうで不安だ…」
「ファクタリング会社から見積もりが出たけれど、この手数料が本当に妥当なのか判断できない…」

はじめまして。元銀行員で、現在は中小企業の経営者様の資金繰りをサポートするコンサルタントをしている湊 圭介(みなと けいすけ)と申します。

メガバンクで15年間、法人融資を担当していた私は、素晴らしい技術やサービスをお持ちでありながら、資金繰りの問題で苦しむ経営者様を数多く見てきました。特に、急な資金調達が必要な場面でファクタリングを検討される方は多いのですが、その一方で「手数料」に関する漠然とした不安や悩みを抱えている方が非常に多いのが実情です。

ファクタリングは、売掛債権を早期に現金化できる非常に有効な手段ですが、手数料の知識がないまま利用してしまうと、本来手元に残るはずだった貴重な資金を失いかねません。

ご安心ください。この記事を最後までお読みいただければ、あなたは次のことを手に入れられます。

  • ファクタリング手数料の「適正な相場」が明確にわかる
  • なぜ手数料が変動するのか、その「仕組み」を理解できる
  • コストを半額に近づけるための、明日から使える具体的な「交渉術」が身につく
  • 悪質な業者に騙されず、安心して契約するための「チェックポイント」がわかる

銀行の論理ではなく、常に経営者の皆様の味方である私の視点から、どこよりも分かりやすく、実践的に解説していきます。もう手数料で悩むのは終わりにしましょう。

そもそも、その手数料は適正ですか?ファクタリング手数料の相場と内訳

交渉術の前に、まずは「敵」を知ることから始めましょう。つまり、手数料の相場と、その内訳を正確に理解することが、交渉の第一歩です。

まずは結論から。ファクタリング手数料の相場【2025年最新版】

ファクタリングの手数料は、主に2つの契約形態によって大きく異なります。

契約形態手数料の相場特徴
2社間ファクタリング8% ~ 18%利用者とファクタリング会社の2社間で契約。売掛先に知られずに資金調達が可能。スピードが速い分、手数料は高め。
3社間ファクタリング2% ~ 9%利用者、ファクタリング会社、売掛先の3社間で契約。売掛先の承諾が必要。ファクタリング会社のリスクが低いため、手数料は安い。

いかがでしょうか。同じファクタリングでも、契約形態によって手数料に倍以上の開きがあることがお分かりいただけると思います。もしあなたが「とにかく手数料を抑えたい」と考えるなら、3社間ファクタリングが有力な選択肢になります。

見積書を徹底解剖!手数料の内訳で見るべき3つのポイント

ファクタリング会社から提示される見積書。その「手数料」という項目には、実は様々なコストが含まれています。主な内訳は以下の通りです。

項目内容費用の目安
① 基本手数料ファクタリング会社の利益。売掛債権の未回収リスクに対する保険料や、審査・事務手続きの人件費などが含まれる。手数料率の大部分を占める
② 債権譲渡登記費用2社間ファクタリングで求められることがある。債権を二重譲渡されるリスクを防ぐための登記手続き費用。登録免許税:7,500円~
司法書士報酬:5万円~10万円程度
③ その他諸経費契約書に貼る印紙代、担当者との面談にかかる交通費、出張費、着手金など。実費

必ず確認してほしいのは、「提示された手数料に、どこまでの費用が含まれているか」という点です。 見積もりの手数料率が安く見えても、後から高額な登記費用や諸経費を請求されるケースもあります。必ず契約前に総額でいくらかかるのかを確認しましょう。

なぜ手数料は変動する?価格を決める5つの重要ファクター

「同じ100万円の売掛債権なのに、なぜ会社によって手数料が違うの?」
その答えは、ファクタリング会社が「未回収リスク」をどう評価しているかにあります。手数料率を決定づける主な要因は、以下の5つです。

  1. 取引形態(2社間か3社間か)
    • 最も影響が大きい要因です。売掛先が支払いに直接関与する3社間は、ファクタリング会社にとってリスクが格段に低いため、手数料も安くなります。
  2. 売掛先の信用力
    • ファクタリング会社が最も重視するポイントです。国や上場企業、取引実績が豊富な優良企業など、支払い能力が高い売掛先の債権ほど「安全」と判断され、手数料は安くなります。
  3. 売掛債権の金額
    • 一般的に、売却する売掛債権の金額が大きいほど、手数料率は下がる傾向にあります。ファクタリング会社としても、一度の手間で大きな利益が見込めるためです。
  4. 支払いサイト(期日までの期間)
    • 売掛金の支払期日までの期間が短いほど、夜逃げや倒産といったリスクが低くなるため、手数料は安くなります。逆に、サイトが長いとリスクが高まり、手数料も上がります。
  5. あなたの会社との取引実績
    • 初めての利用よりも、過去に何度も利用し、問題なく取引を終えている実績があれば、信用が高まり手数料が割引されることがあります。

これらの要因を理解しておくだけで、後述する交渉を有利に進めることができます。

【元銀行員が伝授】ファクタリング手数料を半額に近づけるプロの交渉術7選

さて、ここからが本題です。手数料の仕組みを理解した上で、コストを劇的に下げるための具体的な交渉術をお伝えします。私が銀行員時代、そしてコンサルタントとして多くの経営者様にお伝えしてきた、実践的なテクニックです。

交渉の基本姿勢:ただ「安くして」はNG!準備が9割

まず心構えとして、感情的に「もっと安くしてください!」とお願いするのは逆効果です。ファクタリング会社もビジネスです。彼らが「この会社なら手数料を下げてもリスクが低い」「今後の取引が見込める」と感じるような、客観的な根拠を提示することが何よりも重要です。交渉は準備が9割と心得てください。

交渉術1:【最重要】相見積もりで「比較の土俵」を作る

これは最も基本的かつ、最も効果的な方法です。必ず最低でも3社から相見積もりを取りましょう。
相見積もりには、以下のような絶大な効果があります。

  • 適正な手数料相場が肌感覚でわかる
  • 悪質な高額手数料の業者を弾くことができる
  • 他社の見積もりを提示することで、強力な交渉材料になる

A社との交渉で「B社さんは〇%でご提示いただいています」と伝えるだけで、相手の対応は大きく変わります。競争の原理を働かせることで、より良い条件を引き出すのです。

交渉術2:【効果絶大】3社間ファクタリングを交渉カードにする

「売掛先に知られたくないから2社間で…」と最初から決めつけていませんか?
もし取引先との関係が良好であれば、3社間ファクタリングは手数料を劇的に下げる切り札になります。

交渉の場で、「もし手数料が〇%まで下がるのであれば、取引先に交渉して3社間での契約も検討します」と伝えてみましょう。ファクタリング会社にとって、2社間よりも3社間の方が圧倒的にリスクが低いため、この提案を歓迎するところは少なくありません。

交渉術3:「この売掛先は安全です」を客観的データで示す

ファクタリング会社が最も恐れるのは、売掛金の未回収です。その不安を払拭してあげることが、手数料引き下げに直結します。
口頭で「優良企業です」と言うだけでなく、以下のような客観的な資料を揃えて提示しましょう。

  • 過去の取引履歴:長年にわたる入金実績がわかる通帳のコピーなど
  • 基本契約書:継続的な取引があることの証明
  • 売掛先の会社概要:上場企業である、官公庁との取引があるなど、信用力を示す情報

「こちらの売掛先とは5年来の付き合いで、これまで一度も支払いの遅延はありません」といった具体的な一言を添えるだけで、説得力が格段に増します。

交渉術4:「今後も継続利用します」で長期的なメリットを提示する

ファクタリング会社も、一度きりのお客様より、長く付き合える優良顧客を求めています。
「今回うまくいけば、来月発生する別の売掛債権でも利用を検討しています」
「弊社は季節的に資金需要が発生するため、今後も定期的にお願いする可能性があります」
このように、長期的なパートナーシップを匂わせることで、「優良顧客」として認識され、初回から手数料を勉強してくれる可能性が高まります。

交渉術5:債権譲渡登記の「留保」を交渉する

2社間ファクタリングでは、登記費用として5万円~10万円程度のコストが上乗せされることがあります。この費用は決して安くありません。
そこで、「債権譲渡登記を留保(行わないこと)は可能ですか?」と交渉してみましょう。登記を必須としないファクタリング会社も増えています。もし登記が必須の会社であっても、あなたの会社や売掛先の信用力が高ければ、登記なしでの契約に応じてくれるケースがあります。

交渉術6:複数の売掛債権を「まとめて依頼」し単価を上げる

50万円の売掛債権を1件だけ売却するよりも、50万円を3件、合計150万円で依頼する方が、手数料率は下がりやすくなります。
ファクタリング会社からすれば、審査の手間はさほど変わらないのに、取扱額が大きくなるからです。もし複数の売掛債権をお持ちの場合は、バラバラに依頼するのではなく、「まとめて売却するので、手数料を勉強してください」と交渉してみましょう。

交渉術7:【裏ワザ】「乗り換え割引」を最大限に活用する

すでに他のファクタリング会社を利用している場合に使えるテクニックです。
実は、ファクタリング業界は競争が激しく、多くの会社が「乗り換えキャンペーン」を実施しています。「他社からの乗り換えで手数料〇%オフ」といった特典を積極的に利用しない手はありません。
現在の契約内容を正直に伝え、「御社でもっと良い条件をご提示いただけるなら、乗り換えを真剣に検討します」と交渉してみましょう。

これで安心!交渉時にそのまま使える実践的な会話例

理論は分かっても、実際にどう話せばいいか不安な方もいらっしゃるでしょう。そこで、具体的な会話例を2つのケースでご紹介します。

ケース1:相見積もりを元に交渉する場合

あなた:
「お世話になっております。先日いただいた御社の見積もりですが、手数料が12%でした。実は、A社様からは9%、B社様からは10%というご提示をいただいております。御社のサポート体制には非常に魅力を感じているのですが、コスト面で何とかA社様に近づけていただくことは難しいでしょうか?」

ポイント: 他社の具体的な数字を出しつつ、相手を立てる姿勢を見せるのがコツです。

ケース2:売掛先の信用力をアピールする場合

あなた:
「今回お願いしたい売掛金の取引先ですが、東証プライム上場の〇〇株式会社様です。こちらが過去3年間の入金履歴ですが、ご覧の通り一度も遅延はございません。これだけ与信の高い債権ですので、手数料についてもう少しご検討いただけないでしょうか?」

ポイント: 「信用力が高いはず」という主観ではなく、「上場企業」「遅延なし」といった客観的な事実を伝えることが重要です。

要注意!契約前に必ずチェックしたい悪質業者の危険なサイン

最後に、どんなに交渉がうまくいっても、相手が悪質な業者では元も子もありません。契約を結ぶ前に、以下の危険なサインがないか必ず確認してください。一つでも当てはまれば、その会社との契約は見送るべきです。

  • 手数料が相場から著しく逸脱している
    • 2社間で20%を超えるなど、相場より高すぎるのは論外です。逆に「手数料1%!」などと安すぎる場合も、後から法外な別費用を請求される可能性があり危険です。
  • 手数料の内訳を明確に説明しない
    • 「手数料の内訳を教えてください」という質問に、「一式なので」「決まりですから」などと曖昧な回答しかしない業者は信用できません。
  • 契約書に「償還請求権あり」と記載されている
    • これは絶対にNGです。償還請求権とは、売掛先が倒産した場合にあなたが返済義務を負うという特約です。これは実質的な「貸付」であり、貸金業の登録がない業者が行えば違法行為です。正規のファクタリングは「償還請求権なし(ノンリコース)」が原則です。
  • 契約をやたらと急かしてくる
    • 「今日中に契約しないと枠が埋まりますよ!」などと、冷静な判断をさせないように急かす業者は、契約内容に何か問題がある可能性が高いです。

まとめ:正しい知識を武器に、会社の未来を守りましょう

今回は、ファクタリングの手数料をテーマに、その相場から具体的な交渉術までを詳しく解説してきました。

最後に、重要なポイントを振り返ります。

  • 手数料の相場を把握する:2社間は8%~18%、3社間は2%~9%が目安。まずはこの基準を知ることが第一歩です。
  • 交渉の準備を徹底する:最低3社の相見積もりと、売掛先の信用力を示す客観的な資料を準備しましょう。
  • 7つの交渉術を実践する:相見積もり、3社間の活用、信用力のアピールなど、使えるカードは全て使いましょう。
  • 悪質な業者を見抜く:「償還請求権なし」は絶対条件。手数料の内訳や契約内容をしっかり確認しましょう。

ファクタリングは、いざという時に経営者を救ってくれる力強い味方です。しかし、その力を最大限に引き出すには、経営者であるあなた自身が正しい知識を持つことが不可欠です。

手数料の交渉は、決して恥ずかしいことではありません。会社の貴重なキャッシュを守るための、経営者として当然の権利であり、責任です。

この記事が、あなたの資金繰り改善の一助となれば、これほど嬉しいことはありません。まずは第一歩として、気になる2〜3社に問い合わせて、相見積もりを取ることから始めてみませんか?あなたの行動が、会社の未来を明るく照らすはずです。

【保存版】ファクタリング審査に通過するコツ!必要書類と準備の完全ガイド

こんにちは、元銀行員の資金繰りコンサルタント、湊です。

「急な大口受注で仕入れ資金が必要になった…」
「売掛金の入金が遅れていて、キャッシュフローが厳しい…」
「銀行融資は時間がかかるし、審査に通るか不安だ…」

経営者の皆様から、このような切実なご相談を毎日のようにいただきます。
そんな時、有効な選択肢の一つとなるのが「ファクタリング」です。

しかし、ファクタリングと聞くと、「審査が厳しいのでは?」「手続きが面倒くさそう」といった不安を感じる方も少なくありません。

ご安心ください。
実は、ファクタリングの審査は銀行融資とは全く異なる視点で行われます。
つまり、銀行融資が難しかった方でも、ポイントさえ押さえれば十分に審査を通過できる可能性があるのです。

この記事では、私が銀行員時代に培った知識と、数々の中小企業の資金繰りを改善してきたコンサルタントとしての経験から、以下の点を徹底的に解説します。

  • ファクタリング審査に通過するための9つの具体的なコツ
  • 【種類別】迷わないための必要書類 完全リスト
  • 審査に落ちてしまう意外な原因とその対策

この記事を最後まで読めば、ファクタリング審査への不安は解消され、自信を持って準備を進められるようになります。あなたの会社の資金繰りを改善するための、強力な武器を手に入れましょう。

はじめに:ファクタリング審査、本当に厳しい?元銀行員が語る「審査のウソ・ホント」

読者の悩みへの共感と記事のゴール設定

「ファクタリングの審査は厳しい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、それは半分正解で半分間違いです。銀行融資とは審査のポイントが全く違うため、銀行の審査に落ちた方でもファクタリングなら利用できるケースは多々あります。

この記事では、ファクタリング審査の本当のところを解き明かし、皆様が自信を持って審査に臨めるよう、具体的なノウハウを惜しみなくお伝えします。

そもそもファクタリング審査とは?銀行融資との決定的な違い

まず、最も大切なことからお伝えします。
ファクタリングの審査は、銀行融資の審査とは「見ている場所」が根本的に異なります。

審査の主役は「あなたの会社」ではなく「売掛先」

銀行融資の審査では、申込者である「あなたの会社の返済能力」が最も重視されます。
決算書の内容、事業計画、担保や保証人の有無などが厳しくチェックされるのはこのためです。

一方で、ファクタリングは融資(借金)ではなく、「売掛債権(請求書)」という資産の売買契約です。
ファクタリング会社にとって最も重要なのは、「買い取った売掛金が、期日通りに売掛先から支払われるか」という一点に尽きます。

つまり、審査の主役はあなたの会社ではなく、請求書の支払い元である「売掛先」の信用力(支払い能力)なのです。

この違いが、ファクタリングが多くの経営者にとって利用しやすい理由です。

なぜ赤字決算や税金滞納でも利用できるのか?

上記の理由から、あなたの会社が赤字決算であったり、税金を滞納していたり、銀行からの借入があったりしても、それだけでファクタリングの審査に落ちることはありません。

もちろん、申込者であるあなたの信頼性も全く見られないわけではありませんが、それ以上に「売掛先が大手企業や官公庁で経営が安定している」といった事実の方が、審査においてはるかに重要視されるのです。

この基本原則を理解することが、審査通過への第一歩となります。

【最重要】ファクタリング審査に通過する9つのコツ

それでは、具体的に審査通過率を上げるための9つのコツを、優先度の高い順に解説していきます。

コツ1:信用力の高い「売掛先」の請求書を選ぶ

最も重要なコツです。
ファクタリング会社は、売掛金の未回収リスクを最も恐れています。 そのため、売掛先の信用力が高ければ高いほど、審査は有利に進みます。

【信用力が高いと判断されやすい売掛先の例】

  • 上場企業、大企業
  • 国や地方公共団体などの官公庁
  • 設立から年数が経っており、業績が安定している企業

もし複数の売掛債権をお持ちの場合は、できるだけ信用力の高い売掛先のものを審査に出すようにしましょう。

コツ2:支払いサイト(期日)が短い売掛債権を選ぶ

支払いサイト(請求書発行から入金までの期間)が短いほど、ファクタリング会社にとって未回収リスクは低くなります。

なぜなら、期間が長引くほど、その間に売掛先が倒産したり、経営状況が悪化したりする可能性が高まるからです。

一般的に、支払いサイトが60日(2ヶ月)以内の売掛債権が好まれる傾向にあります。 90日を超えるような長期のものは審査が厳しくなるか、手数料が高くなる可能性があるので注意が必要です。

コツ3:売掛債権の「実在性」を証明する資料を揃える

ファクタリング会社は、その請求書が架空のものではないか、つまり「本当に存在する取引なのか」を慎重に確認します。

請求書そのものに加えて、その取引が事実であることを裏付ける「エビデンス(証拠)」を揃えて提出することで、信頼性が格段にアップします。

【取引の実在性を証明する書類の例】

  • 売掛先との基本契約書
  • 発注書、受注書
  • 納品書、検収書

これらの書類をセットで提出することで、「この取引は間違いなく行われたものです」と客観的に示すことができます。

コツ4:必要書類は「完璧」な状態で提出する

書類の不備は、審査の遅延に直結するだけでなく、「管理がずさんな会社」というマイナスイメージを与えかねません。

後述する「必要書類リスト」を参考に、事前に漏れなく準備しましょう。特に、有効期限がある書類(登記簿謄本や印鑑証明書など)は、取得日に注意が必要です。

オンライン完結型のファクタリングでは、書類をスキャンしたり写真撮影したりしてアップロードしますが、その際に文字が不鮮明だったり、一部が切れていたりしないよう、丁寧な対応を心がけましょう。

コツ5:事業規模に見合った金額で申し込む

例えば、年商500万円の会社が1,000万円の売掛債権を買い取ってほしいと申し込んだ場合、ファクタリング会社は「本当にそんな大きな取引があったのか?」と疑念を抱く可能性があります。

自社の事業規模や過去の取引実績と、かけ離れた金額の申し込みは避け、実態に合った売掛債権を売却するようにしましょう。

コツ6:審査通過率が高い「3社間ファクタリング」を検討する

ファクタリングには、主に2つの契約形態があります。

種類登場人物売掛先への通知手数料スピード審査難易度
2社間ファクタリングあなた、ファクタリング会社不要高い (10%~20%)早いやや高い
3社間ファクタリングあなた、ファクタリング会社、売掛先必要安い (1%~9%)遅い低い

3社間ファクタリングは、売掛先の承諾を得て契約を結びます。 これにより、ファクタリング会社は売掛先に債権の存在を直接確認でき、売掛金も直接回収できるため、未回収リスクが大幅に低減します。

そのため、2社間ファクタリングに比べて審査に通りやすく、手数料も安くなるという大きなメリットがあります。 売掛先に知られても問題ない場合は、3社間ファクタリングを積極的に検討しましょう。

コツ7:複数のファクタリング会社に相談・相見積もりを取る

ファクタリング会社によって、審査基準や得意な業種、買取可能な債権の種類は異なります。

A社で断られても、B社では問題なく審査に通る、というケースは珍しくありません。
最初から1社に絞らず、複数の会社に問い合わせて、最も条件の良い会社を選ぶことが重要です。

最近では、オンラインで手軽に見積もり依頼ができるサービスも増えています。

コツ8:面談では誠実な対応を心がける

担当者との面談や電話でのやり取りも、実は審査の一部です。
質問に対して曖昧な回答をしたり、横柄な態度を取ったりすると、申込者自身の信頼性が低いと判断され、審査に悪影響を及ぼす可能性があります。

事業内容や資金使途について、誠実に、そして明確に説明する姿勢が大切です。

コツ9:「審査なし」を謳う違法業者を絶対に使わない

「審査なし」「100%買取」といった甘い言葉で勧誘する業者がいますが、これらは絶対に利用してはいけません。

正規のファクタリング会社は、リスクを判断するために必ず審査を行います。 「審査なし」を謳う業者は、ファクタリングを装ったヤミ金業者である可能性が極めて高く、法外な手数料を請求されたり、悪質な取り立てに遭ったりする危険性があります。

安全な資金調達のためにも、必ず信頼できる正規のファクタリング会社を選びましょう。

【保存版】ファクタリングの必要書類 完全リスト

いざ申し込む際に慌てないよう、必要書類を事前に確認しておきましょう。
ここでは、一般的に求められる書類をリストアップしました。会社によって多少異なる場合があるため、詳細は各社の公式サイトでご確認ください。

【法人・個人共通】ほぼ全ての会社で必要になる書類

これらの書類は、取引の証明と申込者の本人確認のために必須となります。

書類名概要・取得場所
本人確認書類運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど。代表者個人のもの。
売掛債権の存在を証明する書類請求書は必須。加えて、契約書、発注書、納品書などがあると信頼性が増します。
入出金が確認できる通帳のコピー売掛先との過去の取引実績や、事業が正常に行われていることを証明します。直近3ヶ月〜1年分程度を求められることが多いです。

【法人のみ】必要な追加書類

法人の実在性を証明するための公的書類です。

書類名概要・取得場所
履歴事項全部証明書(登記簿謄本)会社の登記情報が記載された書類。法務局で取得します。(発行から3ヶ月以内のもの)
印鑑証明書契約時に使用する実印を証明する書類。法務局で取得します。(発行から3ヶ月以内のもの)
決算書直近2〜3期分の提出を求められることが多いです。税理士に依頼するか、自社で保管しているものを準備します。

【個人事業主のみ】必要な追加書類

個人事業主の場合、法人とは必要書類が異なります。

書類名概要・取得場所
確定申告書直近2〜3年分の控えを準備します。決算書の代わりとなります。
開業届の写し事業を開始した際に税務署へ提出した書類の控えです。
住民票市区町村の役所で取得します。(発行から3ヶ月以内のもの)

書類準備をスムーズに進めるためのチェックポイント

  • 有効期限を確認する: 登記簿謄本や印鑑証明書などは、発行から3ヶ月以内など有効期限が定められています。
  • オンライン申請を活用する: 法務局の書類はオンラインでも請求可能です。
  • 事前にPDF化しておく: オンライン完結型ファクタリングを利用する場合、書類はデータで提出します。 事前にスキャンしてPDFファイルで保存しておくと、申し込みがスムーズです。

申し込みから入金まで!ファクタリング審査の基本的な流れ

ファクタリングの利用プロセスは非常にスピーディーです。 一般的な流れを把握しておきましょう。

STEP1:問い合わせ・申し込み

Webサイトのフォームや電話で申し込みます。この段階で、希望金額や売掛先の情報などを伝えます。

STEP2:必要書類の提出と審査

担当者の案内に従い、必要書類を提出します。オンライン完結型の場合は、Web上にアップロードします。 提出された書類を基に、ファクタリング会社が審査を行います。

STEP3:審査結果の通知・契約条件の確認

審査が完了すると、買取可能額や手数料、入金日などの条件が提示されます。 内容をよく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。

STEP4:契約締結

提示された条件に納得できれば、契約手続きに進みます。オンラインの場合は、電子契約サービス(クラウドサインなど)を利用することが多いです。

STEP5:入金

契約完了後、最短で即日、通常は1〜3営業日以内に指定の口座へ買取代金が振り込まれます。

なぜ審査に落ちる?主な原因と今すぐできる対策

万全の準備をしても、審査に落ちてしまう可能性はゼロではありません。
主な原因を知り、対策を立てておきましょう。

原因1:売掛先の信用力に問題がある

最も多い原因です。 売掛先が赤字続きであったり、税金を滞納していたり、悪い評判があったりすると、支払い能力が低いと判断され、審査に落ちることがあります。

【対策】

  • 申し込み前に、可能であれば売掛先の経営状況をリサーチする。
  • より信用力の高い、別の売掛先の債権で申し込む。

原因2:売掛債権の内容に問題がある(二重譲渡、譲渡禁止特約など)

以下のような債権は、原則として買い取ってもらえません。

  • 二重譲渡: すでに他のファクタリング会社に売却している債権。これは詐欺行為にあたります。
  • 譲渡禁止特約: 売掛先との契約で、債権の譲渡が禁止されている場合。
  • 不良債権: すでに支払いが遅延している、回収が困難な債権。

【対策】

  • 売掛先との契約書を再度確認し、「債権譲渡禁止特約」の有無をチェックする。

原因3:提出書類の不備や虚偽申告

意図的でなくても、書類の不備や記載内容の誤りは審査落ちの原因となります。 悪意のある虚偽申告と判断された場合は、二度とそのファクタリング会社を利用できなくなる可能性もあります。

【対策】

  • 提出前に、複数人でダブルチェックを行う。
  • 正直かつ正確な情報を提供する。

原因4:ファクタリング会社との相性が悪い

ファクタリング会社には、それぞれ得意分野があります。

  • 建設業の債権に強い会社
  • IT・WEB業界に特化した会社
  • 個人事業主・フリーランス専門の会社

自社の業種や債権額に合わない会社に申し込むと、審査に通りにくくなることがあります。

【対策】

  • ファクタリング会社の公式サイトで、対応業種や買取実績を確認する。
  • 複数の会社に相談し、自社に合った会社を見つける。

ファクタリング審査に関するよくある質問(Q&A)

最後に、経営者の皆様からよくいただく質問にお答えします。

Q1. 個人事業主やフリーランスでも審査に通りますか?

A1. はい、問題なく利用できます。
近年は、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスも増えています。 法人よりも必要書類が少ない傾向にあり、オンラインで手軽に申し込めるサービスが人気です。 ただし、売掛先が個人の場合は審査が厳しくなる傾向があります。

Q2. 創業して間もないのですが、利用できますか?

A2. はい、利用可能です。
銀行融資では事業実績が重視されるため、創業期の資金調達は困難な場合があります。しかし、ファクタリング審査で重要なのは売掛先の信用力です。 そのため、創業1年未満の会社でも、信用力の高い売掛債権があれば十分に利用できます。

Q3. オンライン完結のファクタリングは審査が甘いですか?

A3. 「甘い」わけではありませんが、「スピーディー」で「柔軟」です。
オンライン完結型ファクタリングは、AI審査を導入するなどしてプロセスを効率化しているため、審査結果が早く出るのが特徴です。 また、必要書類を最小限に絞っているサービスも多く、利用者にとってのハードルは低いと言えます。 しかし、正規の会社である以上、売掛先の信用力や債権の正当性など、見るべきポイントはしっかりと審査しています。

まとめ:審査のポイントを押さえ、ファクタリングを賢い資金調達の選択肢に

今回は、ファクタリングの審査に通過するためのコツと準備について、元銀行員という視点から詳しく解説しました。

最後に、最も重要なポイントをもう一度お伝えします。

ファクタリング審査の鍵は、あなたの会社ではなく「売掛先の信用力」と「取引の信憑性」です。

この大原則を理解し、今回ご紹介した9つのコツを実践すれば、審査通過の可能性は飛躍的に高まります。

  1. 信用力の高い売掛先を選ぶ
  2. 支払いサイトが短い債権を選ぶ
  3. 取引の証拠を揃える
  4. 必要書類を完璧に準備する
  5. 事業規模に合った金額で申し込む
  6. 3社間ファクタリングを検討する
  7. 複数の会社に相談する
  8. 面談では誠実に対応する
  9. 「審査なし」の違法業者は避ける

ファクタリングは、正しく活用すれば、急な資金ニーズに応え、事業成長を加速させるための非常に有効な手段です。 この記事が、あなたの会社の健全な資金繰りの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

もし、自社の状況に合わせた具体的なアドバイスが必要な場合や、どのファクタリング会社を選べば良いか分からない場合は、お気軽に専門家にご相談ください。あなたの会社の未来を一緒に切り拓いていきましょう。